ラノベ部〈2〉 [☆☆☆☆]
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軽小説部―通称『ラノベ部』。そんな不思議な部に入部した物部文香。クラスメイト・藤倉暦や部長・浅羽美咲らとともに、本を読んだりお喋りしたり、たまには勉強もしてみたりといつまでも続きそうな毎日を過ごしていた。そんなある日、文香たちのクラスに留学生・リアがやってきた。リアは幼い頃から日本の漫画や小説が大好きだったらしく、それがきっかけで文香と仲良くなっていく。でも、ラノベ部の日常は変わりなく過ぎていき―。美咲&竹田のラノベ部設立のエピソードも収録した、大好評の日常系ライトノベル第2弾。読むといいことある、かも?
一巻と比較してはるかに読みやすくなっている……だと……!? 相変わらず地の文は読みづらいままだが、ある程度こなれた会話文の比率が高くなっているので結果として読みやすくなっているという不思議な現象が起こっている。な、何だこれは。
全体として読みやすくなったぶん、ラノベ部の持つゆるぐだまったりな雰囲気が醸し出す面白さがより明瞭になってきているので、次巻ではこの面白さを強める意味でも、是非ともこなれた地の文も読めることを期待したい。無駄なのかもしれないが期待したい。大事なことなので二回言いました。
表紙に暦を持ってきた英断は褒められて然るべき。暦かわいいよ暦。最初から百合っ気全開の暦かわいいよ暦。長門の真似をする暦かわいいよ暦。そして相変わらず表紙でははいてないのか。GJ……なんだろうかこれは。そして暦かわいいよ暦。本当に大事なことなので四回言いました。
雪華が本編に絡んできてそれはもう素晴らしくカオスなことになっている。このカオスさはたまらないなあ。読んでいてSAN値がどんどん下がっていく。あとがき曰く雪華視点のモノローグが十ページほどあったらしいが、凄く読んでみたい。二巻でここまで飛びぬけたのだから次巻で入ってもおかしくないと思うので、是非楽しみにしておくことにする。
まさかここまで一気に化けるとは思わなかった。来月発売予定の三巻が非常に楽しみ。