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岸田教団ヴォーカル曲全レビュー withえそらたん (part4)

 もはや正気など何処にもない岸田教団ヴォーカル曲全レビュー第四弾。今回は二枚目のオリジナルCDである「Literal World」に収録されている全七曲をレビュー。
 ラインナップ……「コノハ」「girl of nothing」「Literal World」「夏空」「hollow word」「最後の夜空」「暁を映して」




・コノハ
空「曲全体を通して(サビも含めて)軽快な感じ。いかにもCDの一曲目らしい」
絵「やっぱ季節的に秋っぽい? いや、もう冬かな。モノクロってあるし」
空「『コノハ舞い散る季節』となると秋から冬への転換期かなぁ。
  む、『失くした季節はモノクロのよう』なんだから冬の持つモノクロなイメージとは少し違う?」
絵「このゆっくり流れる感じって岸田の一発目には珍しくない? 
  だいたいスピード感重視だった気がする」
空「確かに。かといってゆっくりすぎることもなく適度にスピード感もある気が」
絵「うーん、木の葉ってやっぱ秋っぽいよね。冬だと枯れ葉になっちゃうし」
空「となるとここでの『失くした季節』というのは思い出としての意味合いが強いか」
絵「うんうん。そういえば、間奏だとものすごい激しくない?」
空「間奏は特にギターが全面に押し出されてるからその分激しさが強調されてるよね」
絵「欠けた月ってのも秋の夜空を彷彿とさせるよね。やっぱ秋で冬への想いを馳せているのかもしれないわ」
空「個人的にサビ手前の静かになる部分が好み。
  『忘れて』とか『知らないままでもいいから』とか、特に哀愁を誘う箇所だと思う」
絵「そうそう、これだとやっぱり『ゆっくりだけど激しい』みたいな感じかもね」
空「間奏で激しくなる前の歌詞が『願う強さでひとつも変わらないから』なところも注目すべき場所じゃないかな」
絵「あー、確かにね。分かるわ」

・girl of nothing
空「個人的にリテラルのなかで一番好きな曲。開始早々『哲学』とか言ってるから多分何かのエロゲオマージュ
  ではないかと勝手に勘ぐってはいるが、詳細は不明。『84』での先例もあるし」
絵「タイトルからkeyのKanonを思い出したがどうやら違うみたい?」
空「わからないなあ……。とあるエロゲユーザー曰く、『最後の夜空』が軽くKanonっぽい? とのこと」
絵「あー、そっちか……確かにっぽいな」
空「Kanonをプレイしたことないから断言はできないけど、Kanonにこういう曲は合わないんじゃないかなあ」
絵「何かを決心して明日へ踏み出す少女の像が思い浮かぶようだ」
空「そしてその隣で少女を守り続けようとする少年の図。
  鳶色の目とか桜色の流れた髪とか、いかにもオマージュ対象がいそうなんだが……」
絵「エロゲなんて私もやってないさ! あ、もしかしたらこの歌詞に出てくるのが少年かも。
  昔失った少女を今でも夢で見ちゃう感じか」
空「ほう」
絵「『捨てきれない感情』って部分はその少女への好意とも受け取れるような。
  鳶色の目の少年か……なんかあったかしら」
空「『分からないまま失った色=桜色・鳶色=少女』か、なるほどそういう解釈もありか」
絵「最後の方の『一つの決意と生命をその身に宿して』ってところからも、やっぱ失った少女がいるんだろうなって
  分かる。心の中では今も生き続ける、みたいな」
空「『桜色の流れた髪を僕の手で守り続ける』というのは少女が存在したこと、そしてその少女の矜持を
  心中で守り続ける、と。となると『譲れないひとつの決意』というのがどんなのか気になるなぁ」
絵「だいたいそんな感じかな。そう思うと結構重い曲だなー。でも希望に満ち溢れてる感じが好きよ。
  『もう後戻りはできないから明日へ向かう』ってね」
空「うーむ、最初のサビのラストだと『もう後戻りは出来ない《から》明日に向かう』ってなってるけど、
  最後には『もう後戻りは出来ない《けど》明日に向かう』と変化しているのは個人的には大きい部分だと思う」
絵「ああ、ホントだ! 今気づいた! じゃあやっぱ悔やんでるのかなー」
空「悔んだうえでより意思が強固になってる気が」
絵「そうだね。だったら希望とは相反してるかもね」
空「最後の歌詞で少しだけ涙を流している少年の像が浮かんだ。
  ……駄目だ、ついでに少年の後ろにスタンドっぽい感じで桜色の髪の少女が立っているイメージが、駄目だ」
絵「スタンドwww」

・literal world
絵「アルバムのタイトルといっしょですな」
空「ロリックでの前例を考える限りでは多分完全オリジナルかな。
  ロリックだと5曲目だったのに今回は3曲目。早い」
絵「これもどっちかと言えば重い曲かな。何かを失った少年(たち?)がイメージされる」
空「『僕ら』となってるから複数だろうね。物体として同じ箇所に実在するかはともかくとして」
絵「前の曲と比べると随分受身的だね。『明日は来る』とか『明日を待つ』とか。
  無慈悲に流れる時間の中で、現実に絶望する少年達……? 未来への不安とかもイメージできるなー」
空「だね。『帰る場所も知らないから『絶望に縛られても僕らは』ただ進んだ』と解釈できるかも。
  無慈悲に流れる時間という『不確定な現実』の中を『未来の先は見えないまま走り続けるだけ』な
  少年(少女も?)たちの図が浮かんだ。そうなると『流線形の感情』という言葉の意味がかなり重くなるなぁ」
絵「未来への不安と現実の不条理さの中で、それに抗いながらも今を生き続ける人たち、的な。
  答えなんて見つけなくても今を生きるって、だいぶ刹那主義的な感じだな。でもそこが若者っぽくていい」
空「かといってどれだけ刹那主義になろうとも、時間が流れ続ける限り必ず『明日は来る』と。
  なるほど確かに現代の若者っぽい」

・夏空
絵「リテラルで一番好きだなー」
空「『夏』と聞いて即刻出てくるイメージとは真逆をいく、えらくしんみりとした曲」
絵「そうそう、岸田には珍しいよね。ロックでしみじみとか」
空「だがそこがいい」
絵「なんか自分がちっぽけな存在だと思わされる一曲。というのも夏の高い空が私も好きなのだ」
空「最後のサビで『例えば僕が無力だったとして』と仮定しているところが自身の無力さ・ちっぽけさを
  余計に彷彿とさせる」
絵「サクラダリセットを読み終わったばかりのおかげで、ものすごい情景が思い浮かびやすいぜ」
空「『青い海は白い空から見えるはずだから今日も立ち尽くしたままで』ということは海から離れた場所かね」
絵「たぶん丘のようなとこで仰向けになって眺めている感じかね」
空「なんとなく草原で無力に立ち尽くしてる感じ」
絵「お、立っているイメージ? 私は寝転がるイメージよ」
空「なんとなくなんだけどね、寝転がってるより立ってるほうがより無力さを感じるんだ」
絵「そっか。私としては仰向けでボーっと空を眺めて、自分という存在がいかにちっちゃいかを
  思い知らされているところを連想したよ」
空「こう、寝転がってる状態って特に何の力も肉体にかけてない感じがしてね。
  んで立ってるってことはそれなりに力をかけてるでしょ?
  でもその力さえ、燦然たる蒼天と比較すれば無力に等しく、それを感じて倒れたくなるような」
絵「あー、そっか。青空を掴み取るイメージなら立った方がいいか」
空「より無力感を感じるなら、それなりに青空に対抗する心ないし体のベクトルがあったほうがいいと思うんだ。
  勝手な考えだけどね。あ、そだ」
絵「うん?」
空「さっきの話に出てた知り合い曰く、『夏空』はAirオマージュ疑惑。真偽のほどはサッパリダヨ」
絵「あー、そうかもしれない! この『黒い体』ってところでAirっぽいなって思った。ほら、カラスがでるじゃん?」
空「あー、そういえばそうか」
絵「そう思うとこの歌詞が観鈴ちんの独白っぽく見えてきた」

・hollow word
絵「答えを見つけようとがんばるけど、なかなか見つからない感じ」
空「excite先生曰くタイトルの意味は『空洞の言葉』らしい。意味をなくした空っぽの言葉ってとこかな」
絵「意味のない言葉、もしくは探しているのだけど見つからない言葉、かな。歌詞的には後者の気がするけども。
  あー、でも『無限の虚空』へってあたりは前者か。ものすごい空虚で無機質だけど、透明感ある歌詞だなーと」
空「『僕の小さな声』という『言葉』が物理的に遠くへいくにつれて空洞化していく(無限の虚空へいく)感じ?」
絵「意味のない膨大な単語の中で、正解を見つけようと無限の虚空へ手をのばす、みたいな」
空「一番の歌詞との対比を考えると、無限の虚空というのは無限の夜空であり、究極的には
  宇宙そのものということかね」
絵「あー、なるほどね。茫洋としているイメージとしてはピタリとくるね」
空「その宇宙のなかにある膨大な単語のなかから一つの答えを探そうとして、一個の答えを信じてすれ違う、と」
絵「そうそう。でも不思議とキレイな歌詞だよね」

・最後の夜空
絵「これはエンディングにぴったりだけど、最後の曲じゃないんだよね」
空「タイトルといい歌詞といい、ものすごく絶望感が漂ってる。こういうの大好きです」
絵「確かに。冬ってところも絶望感とか閉塞感を際立たせてる」
空「『零時の針』がきた瞬間の絶望感について考えるだけでもう泣けてくる……。
  それでいてなお『起きない奇跡を信じて』るあたりがなんとも」
絵「果て行く命の前、起きない奇跡を信じて想い人の笑顔を忘れない、と。こりゃあ泣けるわ。
  白い世界ってのはなんとなく天国を連想させる。死んでも君を忘れない的な意味で」
空「白い世界は現実の冬の世界と天国のダブルミーニングと解釈していいんじゃないかな」
絵「やっぱ生に縋る感じが否めないね。最後まで希望を捨てないところが……」
空「なるほど言われてみると確かにKanonっぽいなぁ」
絵「あー、そっか。確かにKanonだ。うわー、あゆを思い出しただけで泣けてくるわ。
  あゆが、3つの願いで『ぼくのことを忘れてください』っていったところを思い出した」
空「ichigoヴォイスが絶望感・閉塞感・哀切感を見事に表現してるなぁ。もはや卑怯の領域」
絵「痛切だよね。この悲壮感とやるせなさがツボる」

・暁を映して
絵「このアルバムで一番激しいってイメージが」
空「ドラムのみっちゃんが凄すぎる。Aメロあたりでのギターもとんでもなく激しいけど、やはりサビでのドラムが
  一番命削ってるよなぁ」
絵「確かにサビのドラムが激しすぎる。すごい盛り上がってるよね
空「総帥もブログで1番の後の時点で割といっぱいいっぱいって言ってたな、確か」
絵「不完全の証明とかカッコよすぎでしょ」
空「ゲーデルの不完全性定理を彷彿とさせる」
絵「不正確とか不完全とか言っている割には、『確かに』って羅列が多いような。
  そんな数少ない信じられるもの、もしくは明示できるものがある少年のイメージか」
空「感情というものは『確かに』存在し、揺れ動き、見えるものだけども、その感情自体は『不完全』ということかね」
絵「ほうほう」
空「現実を歩むことは現実が不完全であることを証明していくことと同義だが、そうした不完全な現実のなかにも
  確かに感情はある、と。まあ現実が完全だったらそれはそれはつまらないだろうよ。感情に重きを置いている
  あたりがいかにも人間らしくていい。不完全であることが加えて人間らしさを表現してていい」
絵「そうやねー。でも完全な人間って早々いないから、こういう人らしいってのはいいね」

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プロフィール

ISOLA(空)

Author:ISOLA(空)
京都の某大学に通う理学部2回生。SF・幻想文学研の片隅にひっそりと属する、岸田教団の狂信者。Twitter上では地雷ラノベを嗜む人として周りから「やべえ」と言われる狂気じみた日々を過ごしている。減らない積読を見ながら毎日読書に励んでいるが、古本極道になってしまったせいでむしろ積読が増えるようになった、そんな無計画読書ライフを楽しむ廃人。

この『とある奇人の読書目録』では、主として
・日常の雑記
・ラノベ
・SF・幻想文学
・東方
を話題として取り扱っております(多分)。

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